一の瀬庚申堂 初庚申
| 庚申講は江戸時代から盛んになったと言われる。体内に住む三戸という虫が、庚申の夜になると寝ている間に身体抜け出して天帝に日ごろの悪事を告げると、寿命が縮んでしまうという。この三戸の虫を封じるには大変な修行をつまなければならないが、寝ずにすごせば大丈夫ということから夜通しのお祭りになったという。
庚申信仰は仏教的には青面金剛への信仰と理解され、一の瀬の庚申堂でも青面金剛尊が祭られている。
庚申(かのえさる)の日は60日ごとにあるわけだが、一年最初の初庚申のことを初堂と言って、一の瀬庚申堂には講中だけでなく村内各地からの参拝者が集まる。庚申堂でお坊さんを呼んで読経などの儀式を行い、梓川村上野庚申で拝受したお庚申様のお札をだし、お神酒をふるまう。
昭和30年代からは、庚申講も年2回初堂と詰堂だけが行われるようになり、初堂に参拝に来る人も減ってきた。今年も深夜には参拝者は無く、一の瀬の年番のほか数人が覚音寺の與儀住職とともに朝まですごした。村内からの参拝者が来たのは夜が明けてからだった。
日付: 2004/7/18 カテゴリ: 八坂の祭り 本記事のURLは: http://yasakamura.net/modules/xfsection/article.php?articleid=1
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