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2005/02/21
支所と地域自治

執筆者: yuni (11:58 pm)
美麻村のtakeyamaさんによるブログ 

岳山に吹く風は・・・
http://blog.livedoor.jp/takeyamanokaze927/archives/14717200.html

での記事を受けて

部長級の支所長をおき、ほぼ現在の役場と同じ機能を持つ総合支所・・・

これはどう考えても、合併直後の激変緩和措置でしかないでしょう。

すでに大町市側では批判が出ていますし、財政問題を合併の最大の理由にしていたわけですから、不合理です。

もっとも現実的に考えれば、職員の首を切らないことにしたけれど、八坂や美麻の役場の人間がいきなり市役所に来て貰っても、市役所側としてはちょっと困るわけです。(村役場と市役所ではまったく文化が違います!)定年までそのまま「村役場」やっててもらった方が良いという考えかたもあるかもしれません。

合併特例で、10年間は交付税が据え置かれるので、直ちに財政問題になるわけでもありません。(この特例はまさに職員の身分保全のためのものでしょう)

それゆえ、10年かけて徐々に規模を縮小し、最終的には「出張所」的な窓口機能のみの支所になると考えるのが行政的には自然です。将来的にはコンビニでも住民票がとれるようになるようですが、八坂にはコンビニはありませんから・・

問題は地域自治との兼ね合いでの支所の役割です。

漏れ聞こえるところでは、八坂村役場では支所を事実上の「むら役場」とし今後組織される地域自治組織を密接にリンクさせた「八坂地区むら」を構想しているようです。


(地域自治組織については、村民参加の協議の場をつくることを求める意見が先の懇談会でもありましたが、いまのところ役場側の対応はありません。叩いても簡単には壊れないようなしっかりした叩き台を用意しているのでしょうか。)

行政機関としての支所は窓口だけでもいいかもしれません。しかし地域自治の拠点としての「むら役場」の存在は非常に重要です。

一般に市役所というものは行政機関に特化しやすく、地域づくりの拠点、住民の拠り所という雰囲気はありません。大町市役所もほぼそんな感じです。

しかし村役場は村民なら誰でも気楽に訪れて相談を持ちかける場所であり、なれ合いの危険を常にはらみながらも、村民は職員を職名でも名字でもなく名前で呼び。職員も村民にいちいち○○さん個人として対応してきました。(普段から村づきあいを良くしておけば役場での対応も良くなるというようなことは普通にあります)

地域自治の事務局という役割もまた重要です。八坂では事務局を独自にもって機能している全村レベルの「自治組織」というのはほどんど無いのが現状ですから。

このような地域自治の拠点は、本来なら平地区や常磐地区にもあっていいものです。この合併を機会に、現在は公民館しかない大町市の旧町村に地域の拠点機能を強化することを考えるべきです。(公民館は本来社会教育活動ですから役割が違います)

10年後の支所の姿を考えるに、

窓口だけであとは空き部屋だらけの殺風景な建物があるだけ

それとも、

窓口以外の場所は様々な地域活動の拠点として、さまざまな地域活動をになう人々が自由に出入りする村でいちばん元気が集まる場所になっている。

現実的には、役場の建物はちょっと大きすぎかもしれませんね、アキツ+体験館でさえ使い切れないのに・・・・・
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