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2005/07/17
ポンプと喇叭

執筆者: yuni (9:32 pm)
だいぶ日がたってしまったけれど、いまだに印象に残っているので、やっぱり書くことにします。




7月10日の大北地区の消防団、ポンプ奏法大会・喇叭吹奏大会、毎年これが終わるまでは、ほかの行事など控えるというくらいに、大変な行事なのです。

ポンプ奏法は、市町村の予選を勝ち抜いたチームが出るというのが本来らしいのですが、八坂は分団のまわりもち。今年は分団再編で中央と切久保から構成された第2分団、本来なら中央分団の順番だったわけですが、切久保で去年出た選手が2年連続で出ることに。八坂村消防団としての有終の美を飾るにふさわしいようにという配慮だったのでしょうか。

以前は連休あけくらいから練習をしたそうですが、今年は5月末から、それでも週2回の練習をつづけていました。ほかの村では週5日練習しているところもあるそうですが・・。

消防本来の任務からいえばポンプの操作が安全確実にできればいいわけで、それから先はまったく競技の領域に入っていきます。そこにはそれなりの世界はあることは以前にも書きましたが・・・

結果は7市町村中の5位。採点は減点法ですからしかたないのですが、少なくとも参加した選手と応援に行った団員の視点では、文句の言いようが無い出来でした。

喇叭隊は15名を揃えるのも大変という状況のなか、毎年出ているわけで、練習も通年でやるということで、それは大変なことです。

しかもポンプと違って、消防の任務という意味でいえば、その意義はいまやきわめて曖昧です。無線の無かった時代には、災害現場での伝達手段だったわけですが、いまでは「放水はじめ」の喇叭の意味を理解できる一般団員はほとんどいないでしょう。

現実には式典などの場でしか活躍の場はない消防喇叭。音楽としてはあまりに限定されたもので、やはり競技の一種なんでしょうか。

いずれにせよ、消防の大会自体が、その競技というありかたも含めて一種の民俗文化財的なものかもしれません。価値を認めるかどうかは別として。

ただし、今回の八坂の喇叭隊は、いままでとはちょっと違った趣がありました。合併後もポンプ奏法大会(大町市の予選会)へは、大町市消防団の一分団として出場することはほぼ確実ですが、喇叭については、八坂の分団として喇叭隊を維持することは相当に困難で、もしかしたらこれが最後かもしれないという思いがあったからかもしれません。

順位は5位でしたが、その演技内容には多くの人が心をうたれたと語ったように、技術を越えて、なにかひとつのことを表現しようという気持ちがあらわれていました。

消防団の暑い夏が終わり、そろそろ梅雨明け。
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